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2021.3.15
繊研新聞社の、繊研plusに掲載されました 国内縫製工場 株式会社フォーエヴァー
岐阜のフォーエヴァー
踏み込んだ縫製工場に支持集まる
パターンの修正提案や生地に応じた糸と針
2021/03/13 06:30 更新 縫製工場のフォーエヴァー(岐阜県本巣市、井川貴裕社長)は、百貨店ブランドやデザイナーブランドから引き合いが強い縫製工場だ。12年の設立で工場としては新興だが、物作りへの評価は高く、売り上げは上昇基調にある。 (森田雄也)繊研新聞社の記事へリンク
最善の物作りを
工場は縫製を担う中国からの技能実習生14人、縫製、検品、工場管理を担う日本人8人で構成する。カットソーアイテムを主体に布帛物も扱う。レディスが85%、メンズが15%。 強みは使う生地に対して最適な糸と針を選ぶ能力の高さ。地味に見えても、間違った選択をしてしまうと、製品の見た目や着心地に影響を及ぼしてしまうため、縫製現場では大切な要素だ。 縫う生地の伸縮性や厚さ、素材を見たり、時には見本を1着縫ったりして、糸の種類や針の大きさで最適な物を選ぶ。これは工場管理歴が前職を含め35年の工場長、真鍋裕紀取締役のノウハウによるものだ。 パターンについても、発注先から言われたものをそのまま受けるのではなく、「こう修正した方が縫いやすいし、ラインも美しくなる」などの提案まで踏み込む。場合によってはサンプルを2回、3回と修正し最善の物作りを追求する。 不良品を出さないよう、検品も強化。18年には2人から5人に検品担当を増やし、万が一でも不良品が出ないように水際対策に力を注ぐ。 設備は本縫いミシン40台のほか、穴かがりやロックミシン、ハンディー検針機などを揃える。 ロットはサンプル生産や数十枚の小ロットから1000枚以上にも対応する。 納期は30~40日。アイテムやロットによっては、関連会社の縫製工場、アイエスジェイエンタープライズ(岐阜市、井川貴裕社長)をはじめ、協力工場に仕事を依頼するといった柔軟な対応が可能だ。環境整備にも力入れる
働きやすい環境整備にも力を入れる。岐阜県が進める「ワーク・ライフ・バランス推進企業」に登録。仕事と家庭の両立支援に取り組む企業として、残業削減や有給休暇の取りやすい雰囲気を社内に浸透させてきた。 実習生は本社横の寮に居住する。17年の工場移転を機に、寮も拡張するなど、実習生の生活空間にも気を配る。 売上高は20年5月期で7600万円。コロナ禍でピーク時よりも落ち込んだが、基本的に設立以降は増収を続けてきた。 昨年は社会貢献としてマスクやアイソレーションガウンの縫製も行い、マスクは昨年10万枚、アイソレーションガウンは10万枚以上縫製した。 最近ではインスタグラマーのオリジナルブランドの縫製依頼など、新規で引き合いが強まる。井川社長は「安かろう、悪かろうの時代は終わった。良い物作りを続け、一緒に取り組んでもらえる企業を増やしていきたい」と意気込む。 (繊研新聞本紙21年1月27日付)その他の投稿
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